タイルの名古屋モザイク工業株式会社
HOME | Design award | 第2回 DA2017受賞作品(住宅)
 

WINNER 2017

住宅部門

金 賞
 

夕日の家
有建築研究所

[テーマ:夕日の家…海に沈む夕日を望む週末住宅]
 
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瀬戸内海の島の西海岸に面して建つこの週末住宅は、斜面から張り出すように設けたデッキテラスがメインスペースとなっている。デッキテラスに続く白い漆喰のボリュームはリビングや居室をフローリングとし、外観の黒いボリュームの玄関、バスルーム、キッチンダイニングをタイル貼として、二つの素材感をデザインした。住人はこの二つのボリュームと素材感を行き来することで、いつの間にか海と出会う。この雰囲気を実現するのに、最適なタイルだった。(写真:有建築研究所 満野 有 様)
「ノール」玄関・廊下・ダイニングキッチン・浴室

静かで明確なデザインは、大きな面積で使ったタイルがメインの材料となっており、とても気持ちの良い空間です。

彦根アンドレア氏

建築的な二つのボリュームを、インテリアでの素材感と色味に呼応させている、明快なデザインに好感を持った。バスルームでもリビングルームでも、床材がテラスにまで連続しており、屋内外の連続性が演出されている。この立地にふさわしいデザインだと感じた。特に、バスルームでは、建材のバリエーションをほぼタイル1種類に絞ることで、インテリアがあまり気にならず、人の意識が屋外の風景へと自然に誘導されるだろう。それでいて、ランダムに模様が付いた石調タイルが、自然の風景と相性が良いように感じられる。
『商店建築』編集長 塩田氏
銀 賞

O様邸リノベーション
CODESTYLE

[テーマ:インダストリアルデザイン]
 
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「無骨さと無機質さにこだわる」 家具を含めたインテリアまでトータルでコーディネート。 壁一面のレンガと、アイアンのパーテーションを大胆に取り入れ、無骨さと無機質さにこだわったインダストリアルな雰囲気の空間に仕上がりました。その他にはエントランスを中心に、CODESTYLEならではのサインペインティングを施し、普通とは違うリノベーションを施しました。(写真:CODESTYLE 徳永昌弘 様)
「古窯磚」リビング壁
材料の組み合わせが素晴らしく、一度は住んでみたいと思わせる空間です。
彦根アンドレア氏

床・壁・天井、建具、家具、照明器具など、すべての要素に渡って世界観を統一されている空間に身を置いた時、多くの人は高揚感を感じるだろう。そうした空間がこの住宅で実現されているように見える。施主はとても気持ちよく、世界観に浸って生活できるだろうと感じる。 強いて言えば、応募シートのテキストに、この施主がどんな要望を持ち、どんな暮らし方を望んでいたか、一言説明が欲しかった。というのは、これだけ強い世界観で統一すると、数年後に飽きてしまう可能性もあるため、施主によほどの覚悟があっただろうことが推察されるからである。
『商店建築』編集長 塩田氏
銅 賞

呉中通りの家
一級建築士事務所 9月の風

[テーマ:呉の街並みに溶け込むシンプルなデザイン]
 
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設計・監理:9月の風/飯田 修平・千代 昌美 施工:大之木建設 撮影:ボンドナカオ

敷地は、幅の広い道路に面してはいるが北向きである。裏側は、現在駐車場で今は十分な採光が得られている。しかし、いつ如何なる建物で南面を覆われるとも限らない。計画は、住宅の設計において限りなく初歩的な発想から始まった。道路側に大きなスカイライトを置き、光を曲面壁へ反射させ、内部空間に十分な明かりを到達させている。南側にはインナーバルコニーを配し穏やかな庭としての役割を持たせた。 施主は、伝統を慮り檜と畳を内装に、外装は呉の街並みに古くから伝わるレンガ張りを希望された。建物の前と後ろにある吹抜け・インナーバルコニーは、大通りの喧騒と商店街が突き当たる商業地域として、人の住処に対するバッファゾーンという役割を兼ね備えている。(写真:一級建築士事務所 9月の風 飯田 修平 様)

「古窯磚」外壁
「バイオアーチストン」浴室
「イリーデ」エントランスホール・浴室

色のバランスが良く、コンクリートと木、タイルが非常にマッチしています。 

彦根アンドレア氏

応募写真の外観が夕景のみなので、外装タイルの色味がハッキリわからず残念ではあるが。おそらく静けさやプライバシーを確保するために、あえて街に対して閉じた外観となっており、もし例えばこの外観をコンクリート打ち放しなどで仕上げると、だいぶ冷たい印象になるであろうが、そこをレンガ張りで緩和している。その結果、むしろ温かみのあるモニュメントのような佇まいを獲得しているように見える。また、室内は、静謐さと、趣味の空間としての楽しさが同居しているようで、興味を持った。

『商店建築』編集長 塩田氏
入 賞

MT RESIDENCE
株式会社 画工房

[テーマ:自然と共存する家]
 
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設計・監理:株式会社 画工房 施工:山忠高島建設 株式会社

傾斜のある前面道路にアプローチと車庫をいかに配置し、雄大な自然をどう建築に生かすかがテーマであった。 長いガラス張りの風除室を通り玄関に一歩入ると、家全体が自然と一体となり、夜景を楽しみながら森の中で生活をしている様な住空間を目指した。

「アタラボーダー」外壁
「シクラス」玄関
「スティックストン」リビング
「ニューセンティナリオ」浴室

自然と一体化している形態は見事。白い石の床面は冬の気持ち良さを感じさせます。

彦根アンドレア氏

写真や解説テキストから、タイルをどこにどのように活用したかがあまり伝わってこなかったため、あまり高得点を入れなかったが、室内のどこからも周囲の風景を楽しめそうで、とても気持ち良く過ごせそうだと感じた。

『商店建築』編集長 塩田氏
入 賞

パーゴラの家
永山明男/株式会社 建築家合同事務所

[テーマ:パーゴラの家
 
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撮影:太田拓実(1,2枚目) 写真提供:新建築社(3,4,5枚目)

緑に豊かな敷地に新築された、パーゴラ状の深い庇を張り巡らした住宅です。 パーゴラの緑を眺めて入浴するリッラクスするための浴室に、木調タイルのソレラスAB-O3620を使用しました。

「ソレラス」浴室壁・パウダールーム

家のスタイルは気持ちよく、広がりも面白い。木目のタイルは家全体のデザインをまとめています。

彦根アンドレア氏

住空間、軒先、庭、植物などを、大きなパーゴラでひとまとめに覆っているこの住宅には、とても大らかな雰囲気を感じて、好感を持った。これだけ緑に囲まれた環境であると、室内にも木製の建材を多く使いたくなる。リビングの床や建具はそのようにデザインされている。さらに、水周りも木製の建材で徹底したいところに、大胆に木調タイルを使っている。空間全体のコンセプトに合致しているように見え、効果的な使い方だと感じた。

『商店建築』編集長 塩田氏
特別賞

SHIMA
武藤圭太郎 建築設計事務所

[テーマ:すり鉢状の大屋根と大きな樹]
 
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撮影:TERUAKI YOSHIIKE

岐阜市近郊に建つ、夫婦と子供二人の為の住宅。 施主は「閉じた中庭」と、その中での「家の中でピクニックをする」様な開放的な暮らしを望んだ。今回の計画ではプライバシーを担保しつつ、公(街)に対しても開放感のある中庭の在り方を考えた。住宅のボリュームは中庭に対して屋根をすり鉢状にして空を大きく切りとる形態とした。中庭には大きな樹木(コハウチワカエデ)を植え、すり鉢状の屋根は樹木により削り取られた様な形となった。屋根にはレッドシダーを張り、裏側を空気層とする事で屋根に対しての熱負荷を軽減するとともに、樹木の成長につれて風化し、自然にとけ込む風合いに。 水廻りも住宅全体の木質空間と調和する為、SOLERASを採用した。水廻り全体の壁を木目のタイルとし、引き戸の戸当たりはタイルの割り付けに合わせて、アッシュの無垢材をグレーに染色している。

「ソレラス」浴室
「キラ」玄関

樹木の形が面白い。広い面積で使われた木材と水回りの木目タイルがとても調和しています。

彦根アンドレア氏

大きな開口部を開け放つことで、「室内/軒先/中庭」が一体化し、親子が気持ちよく過ごしている風景が目に浮かぶ。「家の中でピクニックをしたい」という施主の要望に応えているように感じた。そうなると、水まわりも「住宅っぽい」雰囲気ではなく、コテージやリゾートホテルのような雰囲気のほうが、ピクニック感を壊さず維持できそうだが、そこでうまくバスルームまわりで木目タイルを使っていると感じた。

『商店建築』編集長 塩田氏

過去の開催情報

第9回

Design Award 2024

第8回

Design Award 2023

第7回

Design Award 2022

第6回

Design Award 2021

第5回

Design Award 2020

第4回

Design Award 2019

第3回

Design Award 2018

第2回

Design Award 2017

第1回

Design Award 2015