夕日の家
有建築研究所
静かで明確なデザインは、大きな面積で使ったタイルがメインの材料となっており、とても気持ちの良い空間です。
O様邸リノベーション
CODESTYLE
呉中通りの家
一級建築士事務所 9月の風
敷地は、幅の広い道路に面してはいるが北向きである。裏側は、現在駐車場で今は十分な採光が得られている。しかし、いつ如何なる建物で南面を覆われるとも限らない。計画は、住宅の設計において限りなく初歩的な発想から始まった。道路側に大きなスカイライトを置き、光を曲面壁へ反射させ、内部空間に十分な明かりを到達させている。南側にはインナーバルコニーを配し穏やかな庭としての役割を持たせた。 施主は、伝統を慮り檜と畳を内装に、外装は呉の街並みに古くから伝わるレンガ張りを希望された。建物の前と後ろにある吹抜け・インナーバルコニーは、大通りの喧騒と商店街が突き当たる商業地域として、人の住処に対するバッファゾーンという役割を兼ね備えている。(写真:一級建築士事務所 9月の風 飯田 修平 様)
色のバランスが良く、コンクリートと木、タイルが非常にマッチしています。
応募写真の外観が夕景のみなので、外装タイルの色味がハッキリわからず残念ではあるが。おそらく静けさやプライバシーを確保するために、あえて街に対して閉じた外観となっており、もし例えばこの外観をコンクリート打ち放しなどで仕上げると、だいぶ冷たい印象になるであろうが、そこをレンガ張りで緩和している。その結果、むしろ温かみのあるモニュメントのような佇まいを獲得しているように見える。また、室内は、静謐さと、趣味の空間としての楽しさが同居しているようで、興味を持った。
MT RESIDENCE
株式会社 画工房
傾斜のある前面道路にアプローチと車庫をいかに配置し、雄大な自然をどう建築に生かすかがテーマであった。 長いガラス張りの風除室を通り玄関に一歩入ると、家全体が自然と一体となり、夜景を楽しみながら森の中で生活をしている様な住空間を目指した。
自然と一体化している形態は見事。白い石の床面は冬の気持ち良さを感じさせます。
写真や解説テキストから、タイルをどこにどのように活用したかがあまり伝わってこなかったため、あまり高得点を入れなかったが、室内のどこからも周囲の風景を楽しめそうで、とても気持ち良く過ごせそうだと感じた。
パーゴラの家
永山明男/株式会社 建築家合同事務所
緑に豊かな敷地に新築された、パーゴラ状の深い庇を張り巡らした住宅です。 パーゴラの緑を眺めて入浴するリッラクスするための浴室に、木調タイルのソレラスAB-O3620を使用しました。
家のスタイルは気持ちよく、広がりも面白い。木目のタイルは家全体のデザインをまとめています。
住空間、軒先、庭、植物などを、大きなパーゴラでひとまとめに覆っているこの住宅には、とても大らかな雰囲気を感じて、好感を持った。これだけ緑に囲まれた環境であると、室内にも木製の建材を多く使いたくなる。リビングの床や建具はそのようにデザインされている。さらに、水周りも木製の建材で徹底したいところに、大胆に木調タイルを使っている。空間全体のコンセプトに合致しているように見え、効果的な使い方だと感じた。
SHIMA
武藤圭太郎 建築設計事務所
岐阜市近郊に建つ、夫婦と子供二人の為の住宅。 施主は「閉じた中庭」と、その中での「家の中でピクニックをする」様な開放的な暮らしを望んだ。今回の計画ではプライバシーを担保しつつ、公(街)に対しても開放感のある中庭の在り方を考えた。住宅のボリュームは中庭に対して屋根をすり鉢状にして空を大きく切りとる形態とした。中庭には大きな樹木(コハウチワカエデ)を植え、すり鉢状の屋根は樹木により削り取られた様な形となった。屋根にはレッドシダーを張り、裏側を空気層とする事で屋根に対しての熱負荷を軽減するとともに、樹木の成長につれて風化し、自然にとけ込む風合いに。 水廻りも住宅全体の木質空間と調和する為、SOLERASを採用した。水廻り全体の壁を木目のタイルとし、引き戸の戸当たりはタイルの割り付けに合わせて、アッシュの無垢材をグレーに染色している。
樹木の形が面白い。広い面積で使われた木材と水回りの木目タイルがとても調和しています。
大きな開口部を開け放つことで、「室内/軒先/中庭」が一体化し、親子が気持ちよく過ごしている風景が目に浮かぶ。「家の中でピクニックをしたい」という施主の要望に応えているように感じた。そうなると、水まわりも「住宅っぽい」雰囲気ではなく、コテージやリゾートホテルのような雰囲気のほうが、ピクニック感を壊さず維持できそうだが、そこでうまくバスルームまわりで木目タイルを使っていると感じた。
過去の開催情報
第9回 | |
---|---|
第8回 | |
第7回 | |
第6回 | |
第5回 | |
第4回 | |
第3回 | |
第2回 | |
第1回 |