NEWS
2020.10.16 | 受賞コメント(金賞・銀賞・銅賞)を追加しました。 |
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2020.9.18 | 受賞作品・ファイナリスト優秀作品を公開しました。 |
2020.5.31 | 募集を締め切りました。数多くのご応募を誠にありがとうございます。 |
2020.1.10 | 募集を開始いたしました。 |
全252件の応募作品より、
各部門の金賞・銀賞・銅賞・入賞・特別賞が決定しました。
今回で5回目を迎えた弊社のデザインアワードには、新型コロナウイルス感染症拡大の深刻な状況下にも関わらず、全国から252件という沢山のご応募を頂きました。今年もまた、アワードの目的である「タイルの魅力と可能性」を追求した素晴らしい作品の数々に触れ、感動と喜びを実感する機会を頂きましたこと、ご応募くださった皆さまに心より感謝申し上げます。今回応募作品の中で注目されたテーマは、「サスティナビリティ」「丁寧なくらし」「職住一体」など時代に寄り添うものでした。今だからこそ大切なものが何かを皆さまが真摯に問う中、私たちもタイルという素材が果たす役割に向き合い、ますます進化させる努力を怠ってはならないという思いを強くいたしました。次回開催の折にも、沢山の新たな創造性と出会えることを心待ちにしております。
今年の名古屋モザイクデザインアワードの受賞作品は、大きく4つのカテゴリーに分類できます。一つ目は、芸術的な絵柄の表現法としてモザイクタイルが生み出す楽しげな効果と色鮮やかな活気です。北斎の富士山を題材にした「両国湯屋 江戸遊」に、巧みな職人技への畏敬の念を抱き、「海沿いベンチ」に、心が躍動するような喜びを感じるに違いないでしょう。このようなタイルの使われ方がもっと身近になってもいいのではないかと感じます。二つ目は、予想外の珍しい状況でスマートにモザイクタイルを使用した作品です。クッキーのように親しみある丸みを帯びた屋根のフォルムがスリムなタイルによって象られた「ガナエ洋菓子舗」や、”リビングルームには浴室が配置されない”という既成概念を覆すかのように、独創的なタイルの解釈によってセラミックタイルが住空間に完璧に溶け込んだ「1 Livingの家」が挙げられるでしょう。三つ目は、「ARTESSIMO CALDO」のエントランスホールや「菊名の家」のキッチンに見られるような、審美的で心地よく、気分を高めてくれる手法でタイルが使われた作品です。これらのプロジェクトはセラミックタイルを使用する上での共通基準を上手に表現していました。最後は、公共空間を形成する上で今後重要な要素になるであろう「清潔さ」が見られた作品です。「PICTORU みたかクリニック」や「TOUCH TO GO 高輪ゲートウェイ駅店」のような作品は、審美面だけでなく、長期的なサスティナビリティを表現する好例として、タイルの多様な使い方に注目が集まりました。
私にとって、タイルのデザインの面白さは、プロジェクトのスケールなどがほとんど意味を持たないことだ。小さなものであっても、誰にも思いつかないアイディアや空気感が生み出されていれば、宝石のように輝いて見える。審査員をお引き受けして2年目になるが、今年は特に、小さなプロジェクトに目がいく審査となった。住宅部門銀賞の「1 Living の家」は、家の内装でも、浴室に注目したもの。一見ささやかに見えるがプランは大胆。リビングと直接繋がった浴室である。そのプランが決して不自然に見えないのは、この浴室がユニットバスではなく、丁寧なタイル仕上げだからだ。同部門銅賞の「菊名の家」は、タイルを見せ場というより背景として使い、様々な要素が雑多に見えがちなキッチンを、そうした他所まで含めて美しい風景としている。この2点は小さいながら、個人が自分の住まいを丁寧に作ってゆく時代を切り開くものだと感じた。非住宅部門金賞の「ガナエ洋菓子舗」は、特徴的な丸いシルエットのパラペットに、細いタイルを丁寧に貼るアイディアで、可愛らしくも品の良い雰囲気を作り出している。こうした、形と仕上げの統合は、単なるスタイリングを超えて「これしかなかった」という説得力を持っている。こうした小さくとも光るアイディアは、大掛かりなものに比べると一見ささやかだが、現代においては、個人の共感をベースとして、いつの間にか日本中に伝搬してゆくものではないかと思う。そういった意味で今回は、とても時代の変化を感じさせる審査だった。
審査会にお呼びいただき4年目。回を重ねるごとに応募作のクオリティーが上がっている。主催者の念入りな準備により、今年も審査員が一堂に集まって審査をすることができた。コロナ禍で空間デザインを取り巻く状況も一変してしまった。今後、設計者の方々は、「職住一体」「小商い」「コミュニティー拠点」といった要素を持つ空間の設計を依頼されるようになるだろう。その観点からすると、住宅部門入賞「甲賀の家」が参考になる。住宅の1階で将来小さな喫茶店を営むことを想定しているため、住宅に商業空間の要素が入ってきており、そこをうまくタイルでデザインしている。また、住宅部門銀賞「1 Livingの家」や銅賞「菊名の家」のように、住空間を見直し、より快適で幸せな暮らし方を求めて改装していく動きも生まれそうだ。次回のアワードでは、「職住一体」「小商い」といった性格を持つ空間において、タイルが持つ演出性、耐久性、メンテナンス性を引き出した提案を楽しみにしたい。
テーマ
タイルをアートに!!
名古屋モザイク工業では、タイルの魅力と可能性を広めるため、タイルで彩られた美しい施工事例、タイルの可能性を表現する施工事例を募集します。
募集期間
2020年1月10日(金)~2020年5月31日(日)
応募条件
①名古屋モザイク工業の商品が使われていること。
②2018年6月1日~2020年5月31日までに日本国内外でタイルを使用した建築物(戸建住宅・集合住宅・店舗・教育施設・医療施設・公共施設)や造形物など。
※デザインアワード2019に応募された作品は審査対象外とします。
③応募・受賞後の作品発表について施主・関係機関の了承が得られていること。
ご応募いただいた写真は弊社カタログ・雑誌(「商店建築」他)・WEBサイト・SNS等各種媒体にて公開を前提とさせていただきます。
応募資格
応募作品の施主または設計者・デザイナーであること。
審査基準
タイルの新たな可能性が感じられ、オリジナリティーにあふれる作品。審査員の合議の上、総合的に審査します。
●タイルの選定・使い方において新たな可能性が感じられる
●建築物・造形物として提案・デザインが優れている
●タイルがデザイン的要素として空間・環境と調和している
賞および賞金について
金賞 50万円
住宅・非住宅部門 各1点
銀賞 30万円
住宅・非住宅部門 各1点
銅賞 20万円
住宅・非住宅部門 各1点
入賞 10万円
若干名
※賞によっては「該当作品なし」の場合があります。また、「リノベーション賞」などの賞を設ける場合があります。
※受賞者の方には表彰式のご参加をお願いする予定です。(10月中旬予定)
※受賞者(金賞・銀賞・銅賞・入賞)には、タイルで制作した盾を贈呈します。
写真は2019年のもの(製品名「ブックマッチ」)。タイルの種類とデザインは年によって変わります。
審査員
アストリッド クライン 氏
建築家
クライン ダイサム アーキテクツ代表。イタリア生まれ。ロンドン・RCAを卒業後、マーク・ダイサムと共に現事務所を設立。デザインや建築に関する国際会議にも多数出席。
猪熊 純 氏
建築家
東京都立大学助教/成瀬・猪熊建築設計事務所主宰。代表作に「豊島八百万ラボ」「LT城西」など。第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 出展 特別表彰など、受賞多数。
塩田 健一 氏
月刊『商店建築』編集長
東京生まれ。2006年より1956年創刊のストアデザイン専門誌「月刊商店建築」編集部に所属。各種特集頁や数々の増刊号を手掛け、2017年2月編集長に就任。
早田 辰比呂
代表取締役社長
広島生まれ。名古屋モザイク工業(株)代表取締役社長。顧客第一の姿勢で営業前線で活躍した後、企画・営業統括時代を経て2016年春、名古屋モザイク工業(株)5代目社長として就任。
応募スケジュールと応募方法
2020.1 |
募集期間 2020.1.10~2020.5.31名古屋モザイク工業ホームページの応募フォームよりご応募ください。 お一人様何点でもご応募いただけます。ただし、ご応募1回につき1作品とします。 |
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提出内容①施工例写真画像(最低1点~最大4点) |
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2020.5 |
募集締切 2020.5.31 24:00迄 |
2020.6 |
一次審査 |
2020.7 |
二次審査 |
2020.8 |
最終審査 |
2020.9 |
結果発表2020年9月中旬にWEBサイト上で公表します。 また、公表後は、弊社ショールームにて受賞作品を展示します。 |
2020.10 |
表彰式受賞者(金賞・銀賞・銅賞)の表彰式を執り行います。 |
過去の開催情報
第9回 | |
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第8回 | |
第7回 | |
第6回 | |
第5回 | |
第4回 | |
第3回 | |
第2回 | |
第1回 |